一般社団法人「日本板倉建築協会」設立総会

日本板倉建築協会の設立式典・総会を開催

平成26年7月24日、東京池袋の自由学園明日館に於いて、協会の設立式典、ならびに総会が開催されました。

協会設立のあいさつ文

一般社団法人「日本板倉建築協会」は、板倉建築の普及と振興及び日本の森林資源の循環的利用を図り、もって地域社会の発展と生活文化の向上に寄与することを目的として設立いたします。
板倉は古くから日本の神社や倉の構法として、神様や食糧、宝物家財を守り、日本人の暮らしを支えてきました。せれは、日本の豊かな森林資源を活用し、地域の気候風土に適応して、多用な構法に発展してきました。
しかし、森林資源の限界とともに、次第に板倉建築は土壁や土蔵に置き換わってきましたが、山間地域では今日でも板倉の農村景観は健在です。
近年戦後の拡大造林で日本の森林資源が回復する中で、板倉建築は、国産材を活用する木造技術として再び注目を集めています。木材の持つ優れた断熱性、調湿製、耐久性を生かし、耐震性や防火性においても現代技術による改善が加えられることで、その点でも優れた特性を持つことが再評価されています。さらに、この板倉構法は、木材の循環的利用により地球環境の改善を図る上での有効な技術としても、新たな役割を期待されています。
このような社会情勢の中で、当協会は板倉建築の歴史、文化、技術を正しく理解し、現代建築として普及を図る上での課題に取り組み、それを広く世の中に伝え、板倉建築の文化と技術の継承と振興を図るために事業に取り組んでまいります。

まさにこの協会ができたことで、弊社が取り組もうとしていることのバックボーンを明らかにしていただいたと喜んでいます。

自由学園明日館
 自由学園明日館(みょうにちかん)は、1921年(大正10)、羽仁吉一、もと子夫妻が創立した自由学園の校舎として、アメリカが生んだ巨匠フランク・ロイド・ライトの設計により建設されました。その後、明日館の歴史的、芸術的価値が評価され、1997年(平成9)5月、国の重要文化財指定を受けました

自由学園明日館
代表理事の安藤邦廣筑波大学名誉教授設立総会の様子